「できる」と「自然にできる」は違う
クラウドサーバーをリモート操作していると、右側のShiftキーが効かないという問題が起きました。 大文字を入力するときや、「<」「+」「*」などのShiftキーを使う記号を入力するとき、普段なら自然に右Shiftキーを使っています。 しかし、このサーバーをリモート操作するときだけは、右Shiftキーが使えないため、左Shiftキーを使わなければなりません。 入力自体はできます。 しかし、普段と違うキー操作になるため、入力しづらく、ミスも増えます。 そして、何度も右Shiftキーを押そうとしてしまいます。 さらに、意識してキー操作をしていると、そのたびに操作へ注意を向ける必要があり、小さなストレスが積み重なっていきます。 キーボードのタイピングは、頭で考えるのではなく体で覚える、手続き記憶です。 手続き記憶とは、身体の動きや習慣として染み込んでいる記憶のことです。 例えば、自転車に乗ることや、楽器の演奏は手続き記憶の代表例です。 手続き記憶は「長期記憶」の一種とされ、一度習得すると長期間失われにくいという特徴があります。 普段、私たちは「この文字を入力するためには、どちらのShiftキーを押すか」などと考えながらキーボードを打っているわけではありません。 長年の経験によって身についた手続き記憶によって、自然に手が動いています。 「できること」と「意識せず自然にできること」は、似ているようで大きく違います。 そして、その当たり前の動きができなくなったとき、初めてその存在に気付くのかもしれません。 手続き記憶は、普段の生活ではとても便利なことですが、今回のように環境が変わると、「いつもの動き」がかえって不便につながることもあります。 ― S.N. インプラス株式会社