NAND形メモリの値上がり

少し前に、「キオクシアとウェスタンデジタルが合弁で設立した四日市工場と北上工場の2箇所でNAND形フラッシュメモリの材料汚染が発覚し、工場の稼働が停止した」というニュースがありました。

それによって何が起こるかというと、USBメモリやSDカード、SSDといったフラッシュメモリ系の記憶媒体の値上がりです。これらに使われるNAND形フラッシュメモリの供給が減るため、値段が上がるという寸法です。

NAND形メモリを調べていて分かったのですが、このタイプのメモリは通電せずにデータを保持できる期間が5~10年ほどと言われていて、ずっと放置しているとデータが揮発してしまうようです。

では通電してデータを読み込めば回避できるかというとそうでもなく、データを保持している領域に上書きすることが必要になるようです。おそらく、一度データを全部PCに移してUSBメモリをフォーマットして、もう一度書き込めば大丈夫だと思います。…とはいっても回路自体の物理的な寿命もあるので、古いUSBメモリは新しいものに買い換えるのが安心でしょう。

まさにその表現が正しいことが起こるのですが、「データが揮発する」という表現はなかなか趣深いものがあります。物忘れをした時には「記憶が揮発しました」なんて表現も…ダメな気がしますね。

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