認知療法の技法(1)思考が気分を生み出すことに気づく

 


今回は認知療法の介入の一歩手前の自分自身の思考の特定をするための技法を紹介します。


「ある出来事に対する解釈が、気分や行動を規定する」というのが認知療法の基本的な仮説です。このことはあまり常識的には言われないと思われます。「出来事→気分・行動」だと思われているのではないでしょうか?しかし同じ出来事に出会っても人によっては気分や行動は違ってきます。つまり出来事と気分・行動の間になにかがあるはずです。それを認知療法ではその人の解釈のスタイルがあるのだと言います。

今回紹介する技法は思考がいかに気分に影響を与えているか気づくためのものです。


紙などに二つのカラムを書き、左のカラムに「思考(私は…と思う)」、右のカラムに「気分(ゆえに…と感じる)」と書きましょう。

自分が今感じている気分を右の項目に書いてみましょう。そのあとに「なぜそう感じるか」自問自答してみましょう。その答えを左の項目に書きましょう。

そうすることによって「出来事→気分」という認識が「出来事→解釈→気分」に改まります。この解釈がなんなのかが認知療法が介入するきっかけになります。これをポジティブやネガティブな感情などに気づいたときにやってみましょう。この気づきがのちのち認知療法を本格的にやるときに役に立ちます。


インプラス株式会社

このブログの人気の投稿

技術メモ「503 Service Unavailable」

googleドライブの同期は、フォルダ選択ができました。

グーグルグループのメーリングリストの返信先が個人になってしまう