"ジャンプスケア"的ダイアログの考察

坂田です。
インプラスの一部のプロジェクトでは、データに重大な変更をしそうな時の確認に"ジャンプスケア"的なダイアログを出して本当にその変更をしてもよいのかというダイアログを出します。
この記事では、この"ジャンプスケア"的なダイアログのメリット・デメリットについて考察してみようと思います。

"ジャンプスケア"とは?

主に映画やゲームなどのエンターテイメントにおいて、いきなり驚かすような演出のことを指します。
例示すると、相手の死角に隠れて通りそうな時にいきなり出てくる。これも"ジャンプスケア"の一種と言えます。
一部のプロジェクトでは、このようなダイアログで重大な変更をしようとしていることを知らせます:



メリット

アプリを初めて使う人は当然どこをどう触ればいいのかわからないものです。
そうなれば、知らないうちに重大な変更をしてしまう可能性もなきにしもあらずです。
重大な変更をしてしまいそうになった時、この"ジャンプスケア"的なダイアログを出すことで、その人はその変更が重大な変更であることを知ります。
それは、重大な変更をする前に慎重にその変更が必要かどうかを考えさせるようになることにつながります。

デメリット

いくら重大な変更をするのであっても"ジャンプスケア"ですから、当然アプリを使う人にとっては恐怖を煽るものになります。
そのような恐怖に"耐性"を持つ人であれば問題ないのかもしれませんが、それでも初見だったり、また恐怖に"耐性"を持たない人にとっては最悪の場合、その"ジャンプスケア"をトラウマにアプリ自体を使うことを忌避してしまう可能性があります。
一方、恐怖に"耐性"のある人は重大な変更をする前に"ジャンプスケア"で驚きませんから、軽い気持ちで重大な変更をされてしまう可能性があります。

どういう時に有効か?

重大な変更を主にしている人が恐怖に"耐性"があり、重大な変更をあまりしてほしくない人が恐怖に"耐性"がない時にこの"ジャンプスケア"的なダイアログが有効といえます。

あとがき

私があるプロジェクトに携わっていて、開発中に項目を操作しようとしたらいきなり"ジャンプスケア"的ダイアログが出てきて驚きました。
それと同時に、この"ジャンプスケア"的なダイアログは重大な変更に対する一定の抑止力となるために存在していることに気づきました。
主力製品"PROKAN"シリーズは導入する企業ごとに様々なカスタマイズを施すことができます。
このような"ジャンプスケア"的ダイアログを導入するには、メリットとデメリットを考慮したうえで導入すべきか検討する必要があります。

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