意外と知られていないQRコードの能力

 先日、QRコードリーダーを読み取る機能を持つ製品を開発しているという話題がありましたが、それについて少し掘り下げてみます。

実は、QRコードにはかなり大きいデータも入れられます。数字のみなら7089文字、英数字なら4296文字、漢字なら1817文字まで持たせることができます。日本語で1,817文字もあれば、かなり情報量の多い製品データでも余裕を持って入れられますね。

例えば、少々工夫が必要になりますが、注文書などの書類データを「1枚まるごと」QRコードに詰め込むことも可能です。

また、QRコードには誤り訂正機能があり、ある程度までは汚れや破損があってもデータを正常に読み取ることができます。誤り訂正機能にはレベル設定があり、レベルを高くすると、入れられるデータ量は減りますが、欠損部分が増えても読み取れるようになります。
そのため、粉塵が多い工場内や吹きさらしの屋外などの汚れやすい環境でもQRコードを利用することができます。

実用的なところでいくと、無線LANが使えない場所でもQRコードをスキャンすれば制作する製品の使用材料・工順・納期・納品先といったデータを全て取り出すといったことが実現できます。通常、こういったデータはネットワークを経由して取得するのですが、QRコードに全て詰め込んでしまうことで、ネットワークを介さず、端末にデータを保存せずに取得することが可能になります。

ITデバイスは無線LANと綺麗な環境がないと使えない、なんてことはありません。IT化に興味をお持ちでしたら、ぜひご相談ください!

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